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クリニックのホームページ制作|開業前に知っておくべきこと

更新日:10月15日

開業前後の医師からホームページ制作に関するご相談を数多くいただいておりますが、なかでも「開業まであと数週間でホームページを作りたい」「広告もSEOも何も決まっていない」というご相談は少なくありません。しかし、残念ながらウェブ戦略のスタートが遅ければ、開業当初からの集患やブランディングに大きなロスが生じてしまいます。


クリニックにとってホームページは、単なる“お知らせのための案内板”ではなく、開業と同時に患者さんとの接点を作り、信頼を獲得するための“営業活動の基盤”です。だからこそ、開業直前ではなく、できれば開業計画が動き出した初期段階からWeb戦略を設計していくべきなのです。


本記事では、これから開業を迎える医師の方はもちろん、将来的に開業を考えている医師の方にも役立つ、クリニックホームページ制作の要点を詳しく解説していきます。





クリニックにとってホームページが重要な理由


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患者さんの多くは、体調に不安を感じたとき、まずスマートフォンで「地域名+症状名」や「近くの○○科」などのキーワードで検索します。その結果として表示されるクリニックの中から、口コミ評価やホームページの内容を比較し、最も安心感のある医院を選ぶ傾向が強まっています。


つまり、クリニックの第一印象は、建物の外観や受付の対応ではなく、「検索結果とホームページ」によって決まるのです。だからこそ、今の時代においては、ホームページは「単なる情報発信ツール」ではなく、「患者を動かす営業ツール」として位置付けるべきです。





ホームページの基本的な役割と目的


知ってもらうこと:検索されて見つけてもらう導線設計

患者さんがクリニックを検索した際に、最初にたどり着く可能性のあるページが検索結果です。そこで上位に表示されるためには、ターゲットとするキーワード選定、タイトルの構成、見出しの整理、メタディスクリプションの工夫が重要です。そして、ページ全体がユーザーの検索意図に合致している構造になっていなければ、見られてもすぐ離脱されてしまいます。SEO対策は見つけてもらうための“仕掛け”であり、Web集患の入口です。


信頼してもらうこと:見た瞬間に伝わる安心感と清潔感

初めてサイトに訪れたユーザーに対し、第一印象で「ここは信頼できる」と思ってもらえるかどうかは、視覚的な要素が大きく関係します。例えば、白や淡いブルーを基調とした清潔感のあるデザイン、医師やスタッフの自然な表情を写した写真、院内の雰囲気が伝わる内観画像などは、ユーザーの安心感を高めるのに非常に有効です。また、情報の整理されたレイアウトや、スマートフォンでの見やすさも信頼感を左右します。


来院したいと思われること:不安の解消と予約導線の整備

患者さんは多くの場合、何らかの「不安」や「疑問」を抱えてサイトを訪問しています。「この症状は何なのか」「どの診療科に行くべきか」「自分の状態でも診てもらえるのか」といった疑問を、ページ内で的確に解消できれば、来院につながります。よくある質問への回答や診療の流れの説明、初診時の注意点、費用の目安などを丁寧に説明することが必要です。そして、ページ内に明確な予約ボタンや電話番号の表示を設け、予約までの導線をスムーズにする設計が不可欠です。





ホームページと医療広告ガイドライン


表現に関する法律とガイドライン

医療広告ガイドラインは、患者の誤認を防ぎ、公平で客観的な医療情報提供を目的とした制度です。過剰な効果の強調、ビフォーアフターの写真、体験談の掲載には細かい規定があります。また、医師法・薬機法によっても表現内容が制限されており、自由診療の掲載にあたってはさらに厳密な表現管理が求められます。


よくある違反例とリスク

よく見られる違反例として、「必ず治ります」「治療実績No.1」「完全無痛」などといった断定表現が挙げられます。これらは医療広告ガイドラインで明確に禁止されています。違反が発覚すると、自治体からの指導や是正命令が入り、場合によっては行政処分の対象となることもあります。したがって、ホームページ制作には医療法令に対する十分な理解が必要です。





SEOとデザインの両立が集患を成功に導く


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SEO:検索結果で上位に表示されるための戦略

SEOでは「地域名+症状名」「治療名+クリニック」などのキーワードを精査し、各ページの見出しや本文に自然な形で反映させます。コンテンツの質が問われる現在のSEOでは、単なる文字数の多さではなく、検索ユーザーの疑問に対してどれだけ正確で網羅的に答えているかが評価されます。Googleのアルゴリズムは年々進化しており、医療分野では特にE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が強く求められています。


デザイン:選ばれるために必要な印象操作

検索結果でページを訪れてもらえたとしても、その中身が「見にくい」「ごちゃごちゃしている」「スマホで見づらい」といった印象であれば、すぐに離脱されてしまいます。清潔感を大切にした色使い、見やすい文字サイズ、導線が整理された構成、過剰なアニメーションや画像の多用を避けたデザインなどが、医療機関に求められる基本です。特に診療科やターゲット層によってもデザイン戦略は異なるため、見た目の好みではなく「成果の出るデザイン」が重要です。


SEO×デザイン:両輪で初めて成立するWeb戦略

SEOとデザインは相反する関係ではなく、むしろ相互に補完し合う存在です。検索上位を取れても、デザインで信頼感が伝わらなければ選ばれませんし、どれだけ見栄えが良くても、検索されなければ誰にも見られません。この両方を高いレベルで成立させるには、目的を共有したチーム体制と、分業された専門性が必要です。





広告依存のリスクとSEOの長期的価値


広告の即効性とその限界

Web広告は、短期的に成果を得るには非常に有効な手段です。特定のキーワードに対して即座に表示され、急なキャンペーンや新規開院時にはスピーディーな集患が期待できます。しかし、クリック単価の上昇や広告競争の激化によって費用対効果が下がる傾向にあります。しかも広告は止めた瞬間に流入がゼロになってしまうため、広告依存は長期的な経営の安定性を損なう恐れがあります。


SEOの持続性と資産性

一方、SEOは時間はかかるものの、一度上位表示を獲得できれば、長期にわたって安定したアクセスを得ることが可能です。特に医療分野では情報の信頼性が重視されるため、専門性や地域性を踏まえたコンテンツを戦略的に構築すれば、広告に頼らずとも高い集患力を維持できます。これは広告費を圧縮し、利益を残しやすくする「資産」として機能します。





クリニック専門としての取り組み


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戦略設計と競合分析を重視した制作方針

当社ではまず、診療圏内の競合クリニックのホームページを徹底的に調査・分析します。どのようなページ構成で、どのようなキーワードを対策し、どのような表現を使っているかを比較検討した上で、勝てるホームページの仕様を設計します。必要なページ数や構成、デザインの方向性は競合環境によって変わるため、すべての戦略は“相対的評価”をもとに決定されます。


各領域のプロフェッショナルによる分業体制

「戦略設計」「SEO」「デザイン」「ライティング」「導線設計」はすべて異なる専門性を要します。当社では、それぞれの分野に特化したスタッフがチームで連携し、設計・制作・検証までを一貫して対応しています。これにより、ただそこに存在しているだけでなく“患者に選ばれ売上を作り出す”ホームページを構築します。


クリニックのSEO支援事例

全国各地のクリニックのウェブコンサルティングを行う平和医療には多くの成功事例があります。ここではその一部を紹介します。


①発熱外来患者を増やした例

こちらのクリニックでは「発熱外来の患者を増やしたい」というご相談に対し、「発熱外来とは」「発熱外来の流れ」など全国キーワードで1位を獲得。月間流入数が15倍に増加し、検査キットの使用数が全国上位に入りました。


②内視鏡クリニックの対策記事例

こちらのクリニックでは「京都 胃カメラ」「京都 大腸カメラ」などの主要キーワードで上位表示を達成。さらに「胃がんの初期症状」「便潜血検査1回だけ陽性」などのビッグキーワードでも上位を維持し、契約前と比べて月間流入数は10倍に。

③即効性がないはずのSEOなのにすぐに効果が出た例

こちらのクリニックでは「宿便とは」というボリュームの大きなキーワードでSEO記事を制作。公開から2週間で検索結果5位にランクインし、短期間での成果に結びつきました。



これらの事例が示す通り、綿密な戦略設計と専門的なSEOコンテンツによって、ホームページの数字と患者数を増やすことができます。

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